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選んだ色によっての特性・説明
今回は外壁塗装時に選択する色によっての特性や注意点等を説明していきたいと思います。
施工を依頼する業者によってはこのような説明を事前に行ってもらえなかったりする場合も考えられますし、施主様自身が知っているのと知らないとでは後々後悔してしまったりする事もあるかもしれませんので紹介していきたいと思います。
色の濃さや薄さで見た目の綺麗さの期間が変わる?
塗装初期は綺麗さが保たれていますが時間が経過するにつれどのグレードの物を塗装してもいつかは退色・白亜化(チョーキング現象)が発生してきます。
同じグレード・同じ時期に塗装を行った場合でも、濃い色であればあるほど薄い色と比較してみたら濃色の方が色あせが目立ちやすく退色の差が出やすいのです。
周りの建物を見渡してみて退色が目立つ箇所は元の色が濃そうな色であるケースが多いです。
その差が出る要因は、どの色でも退色し白亜化(チョーキング現象)していくのですが、濃い色は濃い為退色したかどうかがわかりやすく見え薄い色は元から薄い為白亜化しても元が薄いので見た目にはわかりにくい傾向にあります。
また濃彩色以上に劣化がわかりやすいのが原色です。(青・赤・黄)
このあたりの色は外壁塗装でよく選ばれる色よりも見た目の退色が早いため注意が必要です。
濃色と薄色では塗装表面の温度が違ってくる
これも色による特性で濃色・薄色で熱の持ちやすさが違ってきます。
熱を持ちにくいのは薄い明るい色である白色が一番熱反射率が高いです。
逆に濃色であればあるほど熱を集めやすく表面に熱を持ちやすい傾向にあります。
この特性を生かして遮熱塗料を選択される際は色を遮熱効果の高い薄色を選ぶ等すると効果がより発揮されます。
また外壁材の種類によっては蓄熱性の高い物があり濃色を選んだ際は塗装面に熱膨れ等の症状が起こったりするリスクが高くなる為注意が必要です。(特にサイディング材で熱膨れのトラブルを聞きますのでご注意下さい。)
色によって汚れが目立ったりしてくるケース
これも外壁塗装を行う際の対策等になります。
外壁塗装を行うきっかけとして多いのは見た目の美観が悪い為行うケースが多いと思います。
この際に気になっている症状に合わせて色を選択することによって対策すると良いケースがあります。
例1:サッシ周りの雨だれや外壁面の黒ずみが気になるケースでは雨染み汚れの色に合わせてグレーやブラック系の色を選択する。
(軒が無い家やジョリパット系の御宅でこの悩みが多いです。または真っ白の家)
例2:近隣に森林や畑等が近く緑色のカビや藻に悩まされている場合はグリーン系の色を選択する。
この症状は周辺環境に左右されますのでいつかは発生してきます。防カビ塗料等を塗装しても効果はありますが少なからずは出ると思いますので思い切ってグリーン系を選択し万が一発生しても目立たない様にする。
光触媒塗料や防カビ塗料等の機能性塗料を選択して対処する方法も考えられますが、上記にあげた症状が起きる原因は建物周辺の立地条件や建物の形状によるものが大半でその環境を変えない限り起こりうる問題ですので色で対策するのが一番効果があるのと目立ちにくい様になると思います。
(どうしても汚れが目立ちやすい白色や上記の色が嫌等この色にしたい等の場合は光触媒等の機能性塗料を選択し対策して下さい。)
いかがでしたでしょうか。
色によって対策したり効果を発揮させたりと色々な事ができるのです。
今回紹介した事を考慮し外壁色選択の際に役立てて頂ければ幸いです。
またこちらでお宅の悩みの症状や今後起こりうる事案を発見し、その対処方法等ご提案・アドバイスも行っておりますので是非お任せ下さい。