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【外壁塗装トラブルの原因】【業者別メリット・デメリット説明】 塗装店・ハウスメーカー・リフォーム屋
今現在、私たちの外壁塗装業界(住宅塗装)は数多くの業界からの参入が増えてきています。
塗装業者、ハウスメーカー、大手電機会社、大手ホームセンター、リフォーム業者、訪問販売会社等、様々な会社にて外壁塗装工事を行えます。
その理由として法的な新規参入規制や許認可・資格等をあまり必要としないため参入障壁が低く新規参入がしやすい点、他のリフォーム工事のキッカケ等に繋がる利点等が考えられます。
塗装業界自体も国家資格(一級塗装技能士等)がありますが、業務を行う上で必ずしも必須ではないためこのような事態になっているのが現状です。
極論を言えば明日からローラーを持って塗装屋をするといえば出来てしまいます。
今回は、色んな会社がある中で業者選定した際のメリット・デメリットなどを説明していきたいと思います。
【外壁塗装トラブルが発生する悪い原因】
まず最初に外壁塗装でトラブルが生まれやすい状況をお答えいたします。
腕は良くても営業活動ができない塗装職人
・「良い仕事をしていれば仕事が来る」と思って仕事はできるが営業はできない
・営業が苦手で仕事を下請けでするしか無い状況
・手抜きし安い工事ばかりする業者によって崩れる相場価格と工事予算の低下・その結果手抜きせざるを得ない状況の増加
・下請け工事の場合、自分の看板を出さないで工事するので責任感が薄い
元請けが下請け任せの現状 (ハウスメーカー・リフォーム会社・訪問販売系)
・営業活動が仕事で仕事を作り、誰かにやらせるピラミッドの上の立場
・外壁塗装は家の状況ごとに(外壁の種類×何が塗装してあるか×劣化状況や周辺状況)から工事方法を選ぶ必要があるので正しい選定とマニュアル化が難しい。
・上記の事から元請業者は下請けに全てを任せている場合が多い。自分達で工事方法を決めていないケースが多い点、任せていて何をする必要があるのかわかっていないので現場管理が難しく手抜きされていても把握・指摘できない危険な状況
↓
・更に下請けが孫請けに工事をさせる場合もあり予算が更に減る
・手抜きし安い工事ばかりする業者によって価格競争で低下していく工事予算
↓
・価格が安いため腕の良い業者が集まらない・工事も妥協しないといけないので工事品質が下がる状況の増加
↓
・勘違いする元請業者 「任せてるから大丈夫でしょ?」「キチンと工事してくれていると思い込んでいる」「この値段でする下請けは沢山いる」
最初から誰もやらなければ良いと思うでしょうが、新規で仕事の話が回って来た下請け業者側も1回は実際に工事をやってみないとできるか・合うかわからないケースが多いです。
「値段は、聞いていないけどそこまで酷くはないだろう」
「件数があれば利益の帳尻が合う可能性もあるかも」
「工事内容によっては値段が合うかもしれない」
・従業員が居て仕事が無く遊んでしまう状況になるのであれば仕事がないよりはマシと割り切り工事を請けるケース。
・最初から手抜き前提で割り切って工事をするケース。
このような事があり、それでこのような状況が改善しない悪い状況があります。
ネームバリューや安さで選んでしまう御客様
「大きい会社だから安心だ」
「工事内容ではなく値段や塗料の性能で判断」
「他の所より塗料が良いしお得だからコチラで」
「相見積もりしても同じ塗料だから安い方で良いか」
業者に言われた事を信じるしかない塗装知識の無い御客様
「塗料の善し悪し、工事の内容がわからない」
「調べても情報が多すぎて頭がいっぱい」
「業者の言う事を信じて任せることしかできない」
「わからないので手抜きされても把握・指摘できない」
このような状況があり、ネット上や他の媒体でも注意喚起やトラブルに気をつけて等が目についてしまう状況があります。
ハウスメーカー・リフォーム会社・大手電機会社・ホームセンターに依頼するメリット・デメリット
メリット
- ネームバリューによる安心感・信頼感がある
- 他のリフォーム・メンテナンスも同時に行える
- 建てた会社限定ですが住宅の保証が延長されるケース
デメリット
- 担当者の塗装知識の有無で工事品質が変わる場合がある
- 価格が高くなる傾向が多い
- だれが施工に来るかわかりにくい
ネームバリューや会社規模が大きく安心感がある
やはり皆さんが選ばれる理由として多いのは、有名で大きい会社だし何かあった際も保証の面や対応が良いだろうと思い依頼するケースが多いと思います。
家を建てたハウスメーカーに工事依頼するのであれば、外壁だけでなく他の箇所のメンテナンスもしてもらえそうと考えたり、建てた会社に頼む事によって住宅の延長保証を受けられるメリットや今後のメンテナンスの事もあり一括で任せられるて安心だとお考えになると思います。
他のリフォームや工事も任せられる
外壁塗装工事をきっかけに他の工事も同時に行えますし、工事ごとに別で依頼するよりも纏めて工事を進める事ができ手間が省けたりできる利点があります。
担当者の知識によっては塗装が長持ちしない?!
外壁塗装は様々な状況が存在し簡単にただ塗るだけではなく複雑なケースが存在します。
外壁の種類×何が塗装してあるか×劣化状況+周辺状況×数年後にどうさせるのが一番か?(塗装で維持か交換できる部位は交換をさせるか)=数多くのパターンが存在する中から、適切な塗料と工事方法を選択しないといけない。
※塗装する際に注意しないといけない外壁材・屋根材や塗料の相性も存在しています。
そして、実際に塗装の作業経験が無いと工事の段取り・施工方法・適切な塗料もわからないですし、知識や経験がないとキチンと判断できないのです。
またパターンが多くマニュアル化させる事が難しいです。
逆にマニュアル化しているような所だと適切な選定が出来ていないことや臨機応変にできない点。
下請け業者側もマニュアルがあるような所だと決められた事しかできない立場もあります。
その為、担当者や営業マンが塗装について正しく理解していないと塗装工事そのものがちゃんと行えない可能性があります。
また出来もしない塗装仕様や説明を施主に説明して間違った工事が進んでしまう危険性があります。(これは実際にあります)
このような場合、実際に施工する業者さんが注意してあげれば事前に防げるかもしれませんが
・担当者自身が説明した事を最初に言ってしまったからと、信用低下を恐れる点、プライドから訂正できない可能性
・マニュアルで決まっているからと押し通してしまう可能性
・それらの事をお客様に直接言えない下請け業者の立場
このような事からそのまま工事が進んでしまう事も起こりえます。
※上記の事から元請業者は下請けに全てを任せている場合が多い。
自分たちで工事方法を決めていないケースが多い点、任せていて何をする必要があるのかわかっていないので現場管理が難しく手抜きされても把握・指摘できない危険な状況が多いです。
価格が高くなる傾向が多い
やはり広告費・店舗の賃料・営業マン等の人件費がかかる場合もありますし。
下請け業者側からの見積もり(塗装の適正価格)に上乗せして、自社利益を残さないといけないので必然的に価格は高くなる傾向にあると思います。
「下請け業者からの見積もり+自社の利益」
「塗装価格+広告費用+自社利益」
この構図から逆に、直接依頼の塗装業者と同等の金額であれば工事内容や品質に疑問が出てきます。構図的に高くないとおかしいので。
だれが施工にくるかわからない
お客様が実際に施工する業者を直接選べない点が危険な点です。
大きな会社であれば、下請け業者に委託する場合が多いです。
その会社との付き合いが長く信頼性の高いお抱え業者がいて工事してくれれば安心ですが、違う場合下請け業者側が孫請けに工事を委託する可能性もあり誰が来るかが更にわからないようになってしまいます。
そして下請業者は自分の看板を出さないで工事にあたるので責任感が薄いです。
「今後、不具合が起きても元請けがなんとかするだろう」「この内容・金額で工事をさせる元請けが悪い」「予算もあるし言われた事しかできない」と思っている場合が多く塗装工事が雑になりがちです。
そのような内情がある為、腕が良い責任感の強い職人は自分で直接した方が御客様と自分の為になるのでやりたがらず良い職人が集まりにくい傾向にあります。
また御客様がどんな方が工事に来るか聞いても、良い職人が来ますよとしか言えない流れもありますので。
塗装業者に直接依頼するメリット・デメリット
メリット
- 施工力・提案力の高さ
- 工事中の顧客との意思疎通や工事変更の際も伝達がキチンと行える。
- 直接依頼すると中間マージンがのらない為価格が抑えられる。
- リピートや次の仕事に繋がるのでヤル気が違う
デメリット
- 安心感やネームバリューが大手ハウスメーカー等に比べ弱く感じる
施工力の高さ
やはり塗装の専門職でありそれを生業としているので綺麗にするのは当たり前と考えている方が多いです。
そこからもう一段階上にいくとどうやったら塗装が長持ちするか等を考え丁寧に施工している業者もおられます。
皆さんが塗装するキッカケである綺麗にする事は解決できるでしょう。
工事中の顧客との意思疎通や工事変更の際も伝達がキチンと行える。
外壁塗装工事は工事開始前の見積もり段階である程度状況判断しないといけないのですが、実際に工事を進めていくなかで思っていたよりも劣化状況が酷かったりし塗回数を増やした方が良い、あそこの箇所はこうしたほうがより良いだろうなと思う場面が結構出てきます。
その際に顧客・元請け・下請けの3形式であれば実際に作業をしている下請けが顧客に直接言えないケースもあり情報伝達がスムーズでないですし、元請業者側が都合が悪くなる等の理由で顧客に説明を行わない等のケースもあります。
「最初におこなった説明と違ってしまうので言えない」
「予算が当初よりオーバーしてしまう」
「毎日見に来ないので状況が把握できていない」
また伝達する際に間違った情報伝達を行い工事がいい方向に進まないケースも多々あります。
新築工事や他の工事でもこういったケースは多いでしょう。
その点、顧客・塗装店の2形式であれば情報伝達や説明も間に誰も居ないのでキチンと正確に行えます。
何か変更の際もスムーズに進むので良い工事が行えると思います。
リピートや次の仕事に繋がるのでヤル気が違う
自社の看板を掲げて工事する事になりますので、自分達の仕事ぶりに対する評価も直接される事になります。
その為、次の仕事に繋がる可能性や(顧客からの紹介やご近所の評判)何かあっては積み重ねてきた評判・信頼が下がりますので仕事への責任感が生まれ良い工事に繋がります。
下請け工事より,直接の方が何かあった際もサービスしたいなと思う時が人間心理としてあります(メリットが多いですし)(Win・Win)
直接依頼するとマージンがのらないので価格が抑えられる。
基本的にハウスメーカーやリフォーム会社等は下請け業者に依頼しそこに自社利益を確保するため何割か乗せる為(中間マージン)工事金額が高くなる傾向にあります。
塗装業者に直接依頼するとその中間マージンが発生しなくなる場合が多く、工事金額が適正になりその結果工事金額が安くなるメリットが出てきます。
安心感・ネームバリュー・イメージが大手ハウスメーカー等に比べ 弱い・悪い
数多くの業者が存在する中でやはり大手ハウスメーカー・各電気量販店・リフォーム会社等はブランディング・認知度・広告活動等の戦略に長けているため塗装業者が目立ちにくいケースが多いです。
職人気質な方はそのような事が苦手で、仕事の質は高いが営業活動が苦手のケースが多いです。
その為、外壁塗装の仕事をこのような業者に取られてしまって下請けで工事を行っている業者が多いのが実情です。
会社規模やネームバリューによる安心感やイメージは大手の方が大きく感じてしまう点がデメリットであると言えます。
「筆者も同じ塗装業でも知らない方は怖いですし何かイメージが・・・。」
さいごに
いかがでしたでしょうか。
お願いする業種によって上記のメリット・デメリットがあります。
人生の中で1番高い買い物である家を守る大事な工事ですし1~3回しか行わない工事ですので最初にずっと任せられる業者を見つけるのがお互いの為になると思います。
今回の事を参考に業者選びをして下さい。
また他の記事でも良い業者を選ぶポイント等も紹介しておりますので御覧ください。